メリット
Wikipedia:ブルー・オーシャン戦略
- 価格競争に巻き込まれないこと
ブルーオーシャン戦略は、既存の市場にない新商品を作ったり、競合とは全く異なる戦略を取ることを目指す。そのため価格も自由に決められ、価格競争にも巻き込まれないため値下げせずに済む。- 宣伝費用が少なくて済むこと
競合との競争がないため、競合に対抗して宣伝しなくて良く、広告費用なども少なくて済む。- 投資費用が少なくて済むこと
上記のような理由から、比較的に高い利益率を実現しやすい。そのため、投資費用を抑えてビジネスを開始できる。- 早期に利益を積み上げやすいこと
投資費用が少なくて済むということは、それだけ投資費用を早く回収できるため、早期に利益を積み上げられる。これはベンチャー企業などのスタートアップ段階では極めて重要なメリットである。- 安定した利益を生み出せること
競合の真似をする必要がなく、商品に「付加価値」を付けて販売することができるため、自社だけの見込み客を集めることが可能となる。自社の見込み客が商品のファンになれば、リピートしてくれる可能性も高まるため、安定した利益を生み出せる。- 先行者利益が得られやすい
ビジネスで大きな利益を得るには、既存商品のないサービスを開始して、二番手以降のサービスとの差を圧倒的に広げておく必要がある。ブルーオーシャン戦略はこれを前提とした戦略であり、競合のいないブルーオーシャン市場ではそれを実現しやすい。
デメリット
Wikipedia:ブルー・オーシャン戦略
- レッドオーシャン戦略ほどの利益は得られないこと
たとえば「100億円企業を作りたい」という目標がある場合、ブルーオーシャン戦略のみで100億円の売上を作ることは難しい。なぜなら、100億円の売上を作る場合、既存のレッドオーシャン市場などで、ある程度のパイを獲得する必要があるためである。- そもそも見込み客がいない可能性があること
自社の開発した新商品が、現状の市場に存在していない場合には、「なぜ市場に存在していないか?」を改めて考えてみる必要がある。そもそも市場にないのは、競合相手がアイデアを考えついていたが売上が伴わないと考えて販売を見合わせていたり、一度は販売したものの売上が得られず販売中止になった……など、そもそも「見込み客がいないから商品が存在していない」という可能性もある。- 競合企業も追従しやすいこと
自社が低コストで進出できるのと同じく、後から参入してきた競合企業も追従しやすい。1年ほど先行したリードで得られた先行者利益を、うまく活かしていく必要がある。
「ええい!こんな長い文章を読む気にならん!!!」という人の為に超簡単に要約すると、「ブルー・オーシャン市場にいち早く飛び込めば、イニシアティブを掴んで、利益を上げられるぞ!」ってことです。
当サイトの名前にもなっていますが、『イニシアティブ(Initiative):主導権』を掴むということは、ビジネスにおいて非常に重要な意味があります。
しかし、人間が土地を開拓していくと自然が失われるように、成功を収めた『ブルー・オーシャン』市場には必ずと言っていい程、競合企業が現れます。
常に情報収集を怠らず、前に向かっていくし姿勢をキープしなければ、あなたのいる海はいつの間にか『レッド・オーシャン』になっているかもしれません。(レッド・オーシャン市場の全てが悪いという意味ではないですが…)