「円安と円高ってどっちの方が良いの?」
「1ドル120円」の方が「円安」
意外と間違えてしまうこの問題。
一見、100円と120円だと120円の方が大きい数字のため、「1ドル100円」の方が「円安」だと答えてしまう人もいます。
ではわかりやすく、下の画像で説明しましょう。
1ドルを1リンゴと置き換えます。
つまり、「1リンゴ100円」と「1リンゴ120円」です。
今までは、1リンゴを100円で購入できたのに、1リンゴ120円を支払わないと購入できなくなります。
円の価値が下がってきている状態、つまり「円安」です。
それでは、「円安と円高ってどちらの方が良いの?」という質問に戻りますが、前述のリンゴの話だと「円安」は悪いことのように感じますが、「円安」も「円高」もそれぞれにメリットとデメリットがあります。
そして、そのメリットとデメリットは、その人あるいはその組織や団体が置かれている状況によって変わってきます。
例えば、円が強い状態だと上記のリンゴの話の逆の状態になりますので、海外から「輸入」した食品や機器などが安く購入できるというメリットがあります。
しかしながら、海外では日本とは逆の状態になっており、日本の物が高くなってしまいます。
つまり、「輸出」に支障が出てきてしまう訳です。
「円安」の場合、食料自給率の低い日本は農作物や乳製品などに影響が出やすく、資源も乏しいため、光熱費に影響がでる石油や天然ガスなど多くの輸入に関する点において、一般家計を直撃しやすいです。
しかしながら、日本車などの輸出製品は「円安」であれば、海外では通常よりも安く日本車の購入ができるため、輸出の量が増加しやすいです。
また、旅行業やホテル業は「円高」であれば日本から海外への旅行者が増加し、「円安」であれば海外から日本への旅行者が増加します。
他にも、外貨為替(FX)などを取り扱う投資家の方々にも影響があります。(というよりも、通貨そのものを扱うので影響があって当然ですが)
全ての業界の全ての状況を理解し、記事にしていたらとんでもない文章量になるため、簡単にまとめましたが、「円安」にも「円高」にもメリットとデメリットの両方があることがわかると思います。